患者の権利

アメリカの病院内には「患者の権利」(Patient's Rights)が掲示されている。これは、法の下で患者に付与される基本的な権利を述べたものである。州や病院毎にその内容は若干異なるが、一例を挙げてみよう。

1.公平で、偏見がなく、思いやりがあり、丁寧な診察を受ける権利。

2.主治医とその他の医者の名前、彼らの専門的関係を知る権利。

3.診察や治療を行う間、そばにいる人があれば、その理由を知る権利。

4.担当医から、病気や治療の経過、回復の見込みなどについて、理解できる分かりやすい言葉で説明してもらう権利。

5.受けるように奨められた治療や処置に対し充分な知識をもって合意することができるよう、そのような治療や処置に関する内容を法律によって許されている範囲内で前もって詳しく知らせてもらう権利。緊急時を除き、奨められた治療や処置の説明、患者が選ぶことができる他の治療法(代案)、それぞれの場合の危険度や起こりうる医療上の結果、治療や処置を実際に行う人物の名前を知らせてもらう権利も含まれる。

6.手術前後の処置について、正しく、注意深く説明してもらう権利。

7.正当な要請や依頼に対し、正当な対応を受ける権利。

8.医療記録上の個人的秘密を完全保守してもらう権利。

9.治療費請求書を直接受け取り、その内容を説明してもらう権利。

10.患者として従うべき規則や方針について知らせてもらう権利。

11.不満がある場合はそれを院長に知らせる権利。また、それに対して適切な応答を受ける権利。

以上は患者に与えられる権利の一部であり、全てではない。また、これらの権利は、それが適用する場合あるいは合法的である場合には、患者本人だけではなく、患者の法的管理者や保護者またはそれと同格の者によって、患者のために行使することができる。患者としての自分の権利を正しく理解することは、アメリカで納得のいく医療ケアを受けるための基本である。



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