小児予防接種〜日本とアメリカの違い

日本とアメリカでは、子供に受けるべき予防接種の種類と時期にいくらか違いが見られます。

一般的に言ってアメリカの予防接種はかなり先進的であり、それは新しいワクチンが次々と開発され入手可能になるためです。また、移民の国アメリカには毎年多くの人が海外から移り住みます。これらの人々が持ち込む病気、例えば開発途上国からのジフテリアなどに対しては先手を打った予防が必要となります。

以下はアメリカで入手可能かつ必要と定められている小児予防接種の概要です(これらの情報はACIP、AAP、またAAFPを基にしたものです)。ドクターとのコンサルテーションにとって代わるものではありません。個々のケースに於いては、主治医または小児科医に相談なさることをお奨めします。

DTaP or DTP(三種混合): これはジフテリア(Diphtheria)、破傷風(Tetanus)および百日咳(PertussisまたはWhooping Cough)の混合ワクチンです。これらの病気はアメリカでも多く見られ、子供は感染のリスクにさらされています。最近開発された新タイプのワクチンは、熱病併発の可能性も低いものです。なお、この三種混合は7歳以下の子供に対してのものであり、7歳以上の子供は別タイプの破傷風ワクチンのみを受けなくてはなりません。

Polio(ポリオ): 小児麻痺や呼吸器系の停止を招くポリオは、過去、多くの子供達の命を奪いました。今は、ポリオ・ワクチンを打つことでこれを防ぐことができます。このワクチンには二種類あります。注射タイプと口から服用するタイプです。幼児は合計4回の接種(最初の2回が注射タイプ、あとの2回が飲用タイプ)が望まれます。

Varicella(水疱瘡): これは水疱瘡(chickenpox)用のワクチンです。水疱瘡は良性の幼児疾患だとされていますが、毎年、それまで健康だった多くの子供がこの病気のために入院したり集中治療室に運び込まれています。水疱瘡の併発病や後遺症として、肺炎、脳障害、連鎖球菌による二次感染などがあります。12歳前の子供は1回、13歳以上の子供は2回受けることでこの病気を防ぐことができます。12ヶ月前の子供にこの予防接種を受けさせてはなりません。

MMR: はしか(Measles)、おたふくかぜ(Mumps)、風疹(Rubella)の混合ワクチンで、日本でも接種を受けることができます。ロサンゼルス・カウンティでは、高校入学の前に2回受けるよう義務づけられています。

Hib(ハモフィラス・インフルエンザ・タイプB): 最近紹介されたこのワクチンのおかげで、髄膜炎や気管支炎の原因となるハモフィラス・インフルエンザ患者は数年前と比べて大幅に減っています。15ヶ月以下の子供はこのワクチンを受けることをお奨めします。

Hep-B(B型肝炎): B型肝炎ウイルスは肝炎や肝臓ガン、肝硬変を引き起こす(死に至ることもある)大きな原因です。ロサンゼルス・カウンティでは、入学前の子供はすべてこの予防接種(合計3回)を受けなくてはなりません。この予防接種は肝炎の感染を防ぐために最も良い方法です。日本やヨーロッパではこのワクチンはまだ一般的に行われていません。海外からの旅行者はアメリカでこの予防接種を受けることをお奨めします(特にアジアにおけるB型肝炎患者の多さを考えると、日本人は受けた方がよいでしょう)。



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