夏の水分補給
夏になると、誰しも汗をかく量が増えます。これは発汗作用によって体温を下げようとする体の働きのためです。汗には塩分も含まれていますから、水分のみならずナトリウムと塩化物を同時に失っていることになります(1000ccの水分を失うことで、約5グラムの塩分が奪われます)。また、排尿時には必然的に水分と塩分が体から排出されます。普通の人の場合、体内の老廃物を体外に出すために一日750ccの塩水を必要とします。加えて、呼吸に伴い500〜1000ccの水分が失われます。
温度を下げるために充分に汗をかくことができないと、車と同様、人間もオーバーヒートしてしまいます。体内の酵素システムは、摂氏40度以上の環境下では機能しません。たとえ数時間でも、このような高温に晒されていると、命を落とすことがあります。水分と塩分を補給することがいかに大切か、お分かり頂けるでしょう。
気温の高い季節には、アルコールやカフェインといった利尿作用を持つ飲み物を避けることも重要です。カフェインの入ったコーラ飲料は利尿剤として働くだけではなく、そのリンの含有量の高さから腎臓結石のリスクを高めることにもなります。
暑い季節には(1)気温の高い場所を避ける(2)涼しい服装をする。ただし、長時間、直射日光下で過ごす場合には日焼けに注意すること(3)一日に2000cc以上の水分と4グラムの塩分を摂る。アルコールとソフト・ドリンクは飲まない(4)充分に休息をとり、激しい運動を避ける、などが有効です。毎年各地で死者を出す、この国の高気温を侮らないように気を付けて下さい。