意外に知らない「風邪」
今年もインフルエンザが猛威を振るいました。インフルエンザは冬に流行する風邪の一種として知られていますが、「インフルエンザ」そのものはウイルスの名前です。「風邪」は色々な原因で起こる呼吸器の急性炎症性の病気を総称したもので、正確には「風邪症候群」と呼ばれます。
風邪は、暑さ・寒さなどの温度変化、ウイルス、睡眠、栄養などの要素が互いに絡み合って起こります。例えば、睡眠不足に寒さが重なり、ウイルスに感染して発症するといった具合です。風邪のウイルスには様々な種類があり、冬の始めにはその年に流行が予想されるものに対して予防接種を受けることがアメリカでは広く行われています。
風邪の症状は、体のどこにウイルスが感染しているかによって決まります。鼻の粘膜の場合は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり。のどの粘膜の場合、のどの痛み。下気道の感染は、声がれや呼吸困難。気管・気管支・肺の炎症には、せきと痰。ウイルスに対する全身反応として、発熱・倦怠感・食欲不振などが起こります。
風邪が引き金になって余病が発症すると、重大な結果を招く場合があります。風邪の合併症として、肺炎、ライ症候群、多発神経性、髄膜炎、筋炎、心不全などが挙げられますが、腎炎や糖尿病の悪化などにも繋がります。高齢者や乳幼児、慢性疾患のある方は特に注意が必要です。