風邪の季節

風邪の季節は、通常11月頃始まって翌年の3月まで続きます。一般的な風邪はウイルスによって引き起こされ、これに対する効果的な治療はありません。したがって風邪は「いかに予防するか」が大切になります。

まず予防接種があります。これは死亡したウイルスを注射することで体内に抗体を作りだす方法です(風邪の原因となる生きたウイルスが入ってきたときに、この抗体が役に立ちます)。ウイルスには多くの種類があるため、専門家たちは風邪のシーズンが始まる前に最も流行しそうなウイルスを予想し、それに対する予防接種をするというのが一般的になっています。この予想はかなり正確であり、よって予防接種というのは風邪に対する準備として効果的な方法だと言えます(しかし昨年は予想から漏れたウイルスが猛威を振るったおかげで、予防接種を受けていたにもかかわらずこのウイルスに感染して病気になった人が数多くいました)。

次に衛生に気を付けることです。頻繁に手を洗うことは風邪の予防に大いに役立ちます。我々は一日の間に自分の顔を何度も触るものですが(5分間で自分が何度顔を触ったか数えてみると驚くでしょう)、感染者のウイルスはドアのノブ・テーブルの表面・取っ手などを含め様々なものを介して伝わります。あなたが感染者の触った後のドアノブを掴んでその手で顔を触れば、ウイルスはあなたにも移ったことになります。

風邪の予防として自分の体が持つ免疫性を高めておくことも大切です。免疫性の低い体は、ウイルスに対してより感染しやすいことを意味します。糖尿病やガンなどの病気にかかっている場合は、免疫性を高めるための注意が特に必要です。また、ステロイドや抗生物質はウイルスに感染しやすい状態を作るため、これらの投薬を受けている場合も気を付けなくてはなりません。ホリデー・シーズンに起こりがちな暴飲・暴食も免疫性を下げます。アルコールやストレス、睡眠不足も同様です。

これらの予防が功を奏さず不幸にもウイルスに感染してしまったら(1)休息を取る(2)水分を補給する(3)適切な栄養摂取に務める、ぐらいしかできることはありません。ウイルスに感染した後の注射というのはその効果に疑問が残るところで、しかも感染初期でなければ意味がないのです。ただし、扁桃腺炎や気管支炎・中耳炎などを併発した場合は医者の診察を受けた方がよいでしょう。薬局で処方箋なしに買える薬もありますが、医者が処方したものと比べ効果は今ひとつです(アメリカでは抗生物質は処方箋なしには買えません)。

風邪の予防や併発病に関してのご相談は、ニッポン・メディカル・クリニックまでお気軽にどうぞ。



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