フローター
Q: フローターとは何ですか?
A: 小さな斑点や曇りがフラフラと漂っているのを視界の中に見ることがありますが、これを「フローター」と呼びます。白い壁や青い空など無地の背景を眺めているときに起こりやすく、皆さんも経験したことがあるでしょう。フローターは、目を覆っている透明なゼリー状の「硝子(しょうし)体液」に混じって浮遊している、ジェルや細胞のごく小さな塊です。実際には塊そのものではなく、それらが網膜に落とす影を見ていることになります(網膜は目の後ろにあって光を感知する神経の層のことです。網膜がなければ、我々は何も見ることができません)。点状のものから線状、輪のようになっているものまで、フローターは様々な形をしています。
Q: フローターの原因は?
A: 中年にさしかかると、硝子体液の粘度が上がりフローターができやすくなります(特に目の奥の壁から剥がれ落ちたジェルはフローター化することが多い)。これは専門用語で「後部硝子体液剥離」と呼ばれます。後部硝子体液剥離が起こりやすいのは、次のような方々です。
Q: フローターは深刻な問題ですか?
A: 硝子体液のジェルが目の壁から剥がれ落ちるときに、網膜を引っ張って傷をつけることがありますが、少量の出血を伴った場合、それがフローターとして視界に現れます。網膜の損傷は網膜剥離につながることがあり、大変深刻な問題です。
Q: フローターへの対処は?
A: 網膜が傷つけられたかどうかを確認する必要があるので、新しいフローターが急に見えるようになったら、すぐに医者の診察を受けなくてはなりません。フローターは何かを読もうとしているときなどは鬱陶しいものです。そんなときは、目を上下に動かしてフローターを視界の外に追いやってしまうとよいでしょう。全てのフローターが消えてしまうことはありませんが、そのうちの多くは時間の経過とともに姿を消し、気にならなくなります。長期に渡ってフローターを経験してきた方でも、新しいフローターができたり数が増えたと思ったら、目の検査を受けるべきです。
Q: チカチカする光が見えるのですが。
A: 硝子体液のジェルが網膜をこすったり引っ張ったりするときに、チカチカする光やストリーク(光線)のようなものが見えることがあります。目を叩いたりぶつけたときにも同じような経験をした方がいるでしょう(「星」が見えたと言いますね)。このような状態は数週間から数ヶ月続くことがあり、年をとるにつれて起こりやすくなります。急にチカチカする光が見えるようになったら、眼科医の診察を受けて網膜が傷つけられていないことを確かめて下さい。
Q: マイグレインとは?
A: ギザギザの形をした光やかげろうのような光を両方の目に感じ、その状態が10〜20分間続くことがあります。これは脳の血管の痙攣が原因で起こるもので、「マイグレイン」と呼ばれます。これに頭痛が伴うとき、偏頭痛になります。
Q: 目の検査方法は?
A: 検眼医があなたの目を検査するときには、瞳孔を広げる目薬を使って、網膜と硝子体液を念入りに調べます。痛みは全くありませんが、付添の方に一緒に来てもらって帰りの車の運転をまかせる必要があります。検査後しばらくは、ごく近くが見にくくなったり、光に敏感になるからです。フローターやチカチカする光は、高齢になるにしたがって珍しいものではなくなります。これらの症状の全てが深刻なケースではありませんが、常に目の検査を受けて網膜に傷がついていないことを確認するようにして下さい。