ドクターの略号

アメリカでは、ドクターの名前の後ろには必ず「M.D.」という略号がつけられているが、これは何を意味するのか?

「M.D.」はラテン語の「Medicinae Doctor = Doctor of Medicine/医学博士」の略で、正規の医者・医師を意味する。メディカル・スクール(通常四年間)を卒業した時点で「M.D.」となるが、そのあと「レジデンシィ・プログラム/Residency Program」と呼ばれる実習訓練に入る。その期間は専門によって異なり、内科・小児科・産婦人科などで二〜三年、外科の場合は四年〜八年にも及ぶ。

必要とされる年数のレジデンシィを終えると「ボード・イグザム/Board Examination」と呼ばれる試験(科目によっては、筆記に加え口頭試験もある)を受けることができる。このテストに合格すると「ボード・サーティファイド/Board Certified」、つまり各専門科目のボード(認定会)から認定されたことになる。ボード・サーティファイドかどうかは(医者として開業するには関係ないが)経験豊かで優秀な医者を選ぶ時の一つの目安になる。

「M.D.」の後ろについている「F.A.C.S. 」「F.A.C.C.」「F.A.C.P.」などは、それぞれ「Fellow of the American College of Surgeons」「Fellow of the American College of Cardiologists」「Fellow of the American College of Physicians」の略で、レジデンシィを終えた後さらに「フェローシップ/Fellowship」と呼ばれる訓練を専門科目で修了したドクターに与えられる称号である。

ちなみに、患者に提供するメディカル・ケア全般の責任を負う(個人病院では院長に相当する)人物のことを「メディカル・ディレクター/Medical Director」と呼ぶ。



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