アメリカの医療における患者と医師の関係

患者と医師の関係におけるアメリカと日本での最も大きな違いは、アメリカでは医師は法的かつ道徳的に患者のニーズに応えなくてはならないという点です。主治医は、患者に対する治療全体に対し責任を負わねばなりません。通常日本では、主治医は自分の患者が入院した場合、その治療を病院の医師に任せてしまいます。一方アメリカでは、主治医は患者の入院前、入院中、退院後まで一貫して治療に当たります。

また、アメリカでは患者と医師の関係は法的かつ神聖なものとして明確に認知されており、患者の許可なしにその義務を不履行することはできません。また、患者に与えられた治療内容を患者本人の許可なしに第三者に提供すること(この第三者が法的な保護者、後見人、または弁護士である場合を除く)は禁じられています。本人の許可がない場合、それを覆す効力を持つのは裁判所命令だけですが、その合法性も一部疑問視されています。

アメリカにおける医療費は高額ですが、日本ほどではありません。社会保険または国民健康保険の下では、日本国民の個人負担はかかった治療費の一〜三割です。つまり、残りを国が払っているわけで、全体を見れば実際の治療費はその三倍から十倍ということになります。一方、アメリカにはこのような保険制度はありませんから、患者が受け取る請求書の金額がイコール治療費となります。アメリカでの医療費が日本に比べて高いといわれますが、それは以上のような理由によるのです。



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