風邪とインフルエンザ(フルー)
アメリカでは、インフルエンザを略して「フルー (flu) 」と言います。日本語では「流行性感冒」とも呼ばれ、風邪症状を起こすウイルスの中でも最も毒性が強いインフルエンザ・ウイルスに感染することでかかります。
フルーにかかると体全体に強い症状が現れますが、ウイルスそのものは主に肺の中で繁殖します。単なる風邪とフルーでは、以下のような症状の違いがあります。
よく見られる症状(風邪 /フルー)
- 疲労・倦怠感(なし/あり)
- 高熱(なし/37.7-40.0C/100-104F)
- 筋肉・関節の痛み(なし/あり)
- 食欲減退(なし/あり)
- 頭痛(なし/あり)
- せき(あり/あり)
- 鼻づまり(あり/なし)
- 下痢・吐き気(なし/なし)
下痢や吐き気は、フルーの一般的な症状ではありません。しばしば「ストマック・フルー (stomach flu) 」と言われますが、これは他の微生物が原因で起こるもので、実際にはフルーとは異なります。
風邪やフルーのウイルスは大気を介して感染します。せきやくしゃみの飛沫に含まれたウイルスが、人から人へと空気を伝わって移動するわけです。よって、風邪の多い時期には人混みを避け、頻繁にうがいをするなどの予防が効果的です。一方、フルーの場合は、予防注射が毎年冬の始まる前に行われます。流行が予想された特定のフルー以外には効きませんが、感染に伴う合併症のリスクが高い方、つまり
- 年齢65歳以上の方
- 慢性の病気をお持ちの方(心臓血管・肺疾患、糖尿病など)
- 免疫系統が弱い方(エイズ、臓器移植患者、腎臓疾患など)
- 感染のリスクが高い仕事に従事しておられる方(医療関係者、高齢者療養院・介護施設など)
は、フルー・ショットと呼ばれるこの注射を受けておくことをお勧めします。アメリカでは、肺炎とインフルエンザによる死亡が死因の第5位を占めており、特に高齢者の方々は注意が必要です。
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