高血圧
血圧とは、血管の壁に掛かる圧力のことである。心臓の伸縮活動によって送り出される血液は、動脈を通って体の各器官へ届く。健康な動脈は柔軟かつ伸縮可能であり、血流の勢いを調整することで正常な血圧を保っている。
血圧は、最高血圧と最低血圧という二つの数字で表される。最高血圧は心臓が縮んだ(血液を送り出した=血流に最も勢いがある)時に血管壁にかかる圧力で、その数値も高い。最低血圧はその逆で、心臓が緩んだ時の数値であり、血管にかかる圧力としては最も低くなる。
動脈が柔軟性を失うと、血液がなめらかに流れなくなる。当然のことながら血管壁への圧力は上がる。高血圧の始まりだ。より多くの圧力をかけて血液を送り出さなくてはならない心臓の負担は大きくなり、これがしばしば心臓発作の原因となる。日本人に多い脳卒中も、硬化した毛細血管が血流の圧力によって破れるために起こる。
動脈の柔軟性を保つためにはどうすればよいのか? 適度の運動を定期的に行い、適切な食事を摂り、ストレスを減らすことである。タバコも控えた方がよい。
運動をすると心臓の鼓動が上がるのはご存知だろう。勢いのある血流を受け止めるために、血管は開かざるを得ない。常に伸縮活動をさせることで、硬化を防ぐことができる。ただし、やり過ぎは禁物。また、いきなり強い運動を行わないこと。
悪い食事を続けていると、血管壁の内側にプラークとよばれる「かす」が溜まっていく。これが血管を少しずつ塞いでいく。また、血管壁の細胞を傷つける。肉料理や揚げ物ばかり食べている人は、特にリスクが高い。
ストレスは緊張を喚び、緊張が血圧を上げる。ストレスが全くない生活は無理にしても、リラックスした時間を作ることはちょっとした工夫で可能だ。自分の好きなこと(本を読む、音楽を聴く、映画を観る、友達と話す、など)を行えばよいのである。
高血圧は具体的な症状を伴わないことが多く、自分が高血圧であることを知らない人が大勢いる。高血圧かどうかを見極める唯一の方法は、定期的に血圧を測ることである。